2020 現地レポート
はじめまして!ラシクモア担当バイヤーのMです。
現地レポートでは、フランスでのモノづくりの様子をご紹介。フランスの風を少しでも感じていただけたらなと思います。
2020年1月 フランスで年末から続いていたストライキ。果たして電車は動いているのだろうか…?という一抹の不安を感じながらフランスに到着。
シャルルドゴール空港からパリ市内にバスで行くはずが、なぜかチケットの自動販売機で買えず、1時間以上も立ち往生。
ようやくチケットが買えて、遅ればせながらパリへ!(いつもはバスの中でチケットが買えるはずが、運転手さんが自動販売機で買わないとダメだ!と謎の一点張りで…。面倒だったのでしょうか⁈)
宿泊先はパリのCadet駅に近いホテル。この日はホテル周辺で食事を済ませ翌日に備えて早めに就寝zzz
さて、次の日の朝。パリから南方面に2時間半ほど列車で行ったリヨンのさらに先の小さな街にあるLachique moi工場に出発!
ところが、日本からチケット予約していた 高速列車TGVが走らない!というアクシデント。なかなか前に進めませんねえ~。なんとか代わりのチケットを手配し、ようやくお昼過ぎに工場にたどり着きました~。
今回の出張はとにかく工場に行きつくことが大きなミッションだったので、ひとまずホッとしました…涙
それでは早速、仕事仕事!ここまでのところ、まだ何もしてませんね! 汗;
出張前に依頼していたサンプルをチェック。昨年の夏から約30種類以上のデザイン案をフランスに送って、現地のデザイナーが色を付けてサンプルをつくってもらっていました。
今年はどんな柄にしようか?と毎年頭を悩ませて考えます。その年のトレンドモチーフを加えながら、ぱっと気持ちが明るく、わくわくするような柄を生み出しています。
そこで、今年は柄にストーリー性のある楽しいパネル柄も考案。細部にもこだわりのデザインを加えてみました。
例えば、フランスの美しい村の風景を絵画のように表現したり、宇宙への旅立ちをテーマにしたり、トレンドを意識したユーカリモチーフをおしゃれにデザインしたり…。
毎年、新しい柄を楽しみにしていただけるように、デザインのアンテナを張って、「あ!このモチーフもステキ♪」とアイデアを引き出しいっぱいに貯めています。
Lachique moiは、柄と同じ位大切なのが色です。微妙な色の違いでも雰囲気は変わってしまうので、豊富な種類の糸から慎重に選び、何度も修正を繰り返しています。
一気にサンプルをチェックし、一息ついたところで、お腹が空いてきました…。
ランチタイムで~す! 時間もないのでアトリエでいただきました。
生ハムやサラミ、たくさんのチーズ、サラダにバケットなどなど。どれも美味しいかったです♡ さらにシャンパンまで―✰ 飲みすぎたらこのあとの仕事に影響が!と思いながらもどんどんすすめてくださる―✰✰ 結局ササっとすませるランチが、いい時間になってしまいました…汗
さあ、仕事再開!サンプルの修正の続きから。
今年は新しく「クロスプチマフラー」と「ショートマフラー」の2アイテムのデビューを進めていました。実は昨年、「クロスプチマフラー」をデビューさせたかったのですが、納得のいく仕上がりにならなかったので、今年こそはと試行錯誤していました。新しい試作品をチェックし、最終調整まできました―!
この「クロスプチマフラー」を巻いたときのフォルムがとても華やか。やっぱりつくって良かった!と思える自信作になりました。
ところで、もう一つの新作「ショートマフラー」。最近は小さめの差し込みマフラーが人気で、若い世代でも、小さくて肩がこらず巻きやすくて可愛いマフラーはないか?というニーズがありました。そこで生まれたのが「ショートマフラー」。
CASHCRYLというカシミヤのようにやわらかく繊細な細糸を使用し、とっても気持ちの良い風合い。心地よすぎる巻き心地で、思わず眠くなってしまうほど。
では改めてサンプルチェック!思ったより生地に厚みがあり、依頼したサイズだと巻きづらかったので長さを調整しました。
「ショートマフラー」は他のアイテムと違い、ほっこり温かみがあるので、装いにナチュラルポイントが欲しい方におすすめです。新しいアイテムも順調に仕上がってきて、安心しました―。
さて、2日目が始まりました―!
昨日修正依頼したサンプルを工場の方たちが朝からつくってくれたので、再度チェック。再修正をかけながら、ブラッシュアップしていきます。この素早いサンプルアップが本当に助かります!午後は、工場見学。改めてLachique moiがつくられる工程を確認しながら、工場の方たちに感謝を伝えました。
あっという間の2日間でした。今回はアクシデントはあったものの、工場の方々と直接話し合うことで順調に進められ、無事に行ってこられたことが何よりでした。今年もLachique moiが皆様にとって、「私らしく」生きる楽しさのお供になれば幸いです。